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リモートワークで変わる時間の使い方! タイミー代表「副業は大人のキッザニア」

在宅ワークの流れがコロナで一気に加速し、リアル必須だと思っていたこともオンラインに切り替わるようになりました。予測不能な時代を見すえたリスクヘッジとして、正社員であっても副業を始めた方・考え始めた方も多いのでは。

注目を集めているのが、多様なライフスタイルやライフステージに合わせて、個々が空いた時間を活用して必要な時に仕事をする「ギグワーク」という新しい働き方です。

そんなギグワークを手軽に始められる場として急成長しているのが、スキマ時間バイトアプリ「Timee(タイミー )です。空いた時間に働きたい人と、すぐに人手が欲しい企業や店舗をつなぐサービスです。

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2018年にサービスを立ち上げて順調に業績を伸ばしています。コロナでは売上げ構成比半数以上を飲食店に頼っていたため半年ほど大きく落ち込んだものの、人手不足に陥った物流や小売り業界へと新たに取引先の開拓をしV字回復「直近の成長率はコロナ前を上回っている」と明かします。

9月には、13億円超の資金調達も発表したばかりのその狙いとサービスの勝算とは。タイミー代表取締役の小川嶺さんにインタビューをしました。

働く人たちの意識も大きく変わりつつあるなかで、小川代表が見すえるこれからの働き方とは? 副業解禁の提言も。起業を目指す人やアイデアを見つけたい人へのアドバイスも必読です。

『がっちりマンデー!!』総合演出のオーマツ(大松雅和)が掘り下げていきます!

直近の成長率はコロナ前を上回る

大松雅和(以下、オーマツ):2020年2月16日(日)「儲かる!人集め」特集に出演いただきました。現在の儲かり状況はいかがですか?

小川嶺 タイミー代表取締役(以下、小川 敬称略):現在は、コロナのダメージからずいぶん回復しました。売上げは戻りつつあり、直近の成長率はコロナ前を上回っています

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オーマツ:サービスの内容や儲かりの仕組みなどを改めて簡単に教えて下さい。

小川:1番の特徴は、スマホ1つで働けるスキマバイトであること。すぐ働けて、仕事が終わったらその場で報酬がアプリに反映されます。

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小川:一般的なアルバイトと、タイミーの違いは大きく2点です。1つ目は、面接や登録がいらないこと。通常アルバイトをする場合、面接を受け、合格すると就業開始ですが一切不要です。2つ目は、給与が働いた当日払いであること。月末などにまとめて給与が支払われる仕組みを採用していません。

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オーマツ:登録している人は学生が多いですか?

小川:2018年のサービス開始当初は学生が約8割でした。僕がタイミーで起業したのも大学在学中で、元々学生ネットワークだった理由も大きいです。いまは学生比率は3割まで減っていて、幅広い層に使っていただいていると感じています。

オーマツ:未成年もサービスを利用できるのですか?

小川:18歳から登録可能です。一方で、いまの16歳はデジタルネイティブかつ、就業能力のある人も一定数いると感じています。今後18歳以下も登録可能とする場合は、雇用者側のニーズに合わせてマッチングできるようにしたいです。

スキマ時間の副業は「大人のキッザニア」

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小川:私たちのサービスは、「大人のキッザニア」だと考えています。子どもが様々な職業を経験できるテーマパーク「キッザニア」のように、大人がギグワークを利用して1日だけいつもと違う仕事が体験できます。

例えば、IT業界の方が物流業界のシステム開発する際に物流業界を体感することもできますし、より具体的な目的があって自分で飲食店を立ち上げたい人が様々なお店で働きながら学ぶこともできます。

同じ業界に長く働いていると、ちょっとほかも見てみたくなる。そんな時に手軽にまったく違う職業や職種の体験ができます。同じ業界にずっといては思いつかないアイデアを生むチャンスにもなりえますし、いろんな仕事の経験を提案できたらと考えています。

採用ミスマッチ減らしコストカットも

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小川:雇用者側のメリットは、採用費のコストカットです。タイミーは、登録した人の業務が発生するたびに、アルバイトさんに支払う給料の30%をいただく仕組みです。

働いた人を企業が直接雇用したい場合、仲介手数料なしで採用できます。仲介手数料をいただかないのは、クライアントとの長期的な信頼関係を重視しているためです。タイミー単体のサービスを考えると、優秀な人材が、タイミーを通して就業し続けることが利益にプラスです。

一方で、雇用する都度仲介手数料が発生するなど制限をつけた場合、雇用する側と働く人がタイミーに相談なく、直接契約を結ぶ可能性もあります。

そうなると、雇用者であるクライアントともタイミーに登録してくれた人とも、その間に秘密が生まれますよね。信頼関係が崩れてしまうリスクの回避を優先させた結果が仲介手数料ナシというわけです。

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小川:タイミーにとって何よりうれしいことは、働く人が「楽しい!」と思える場所で仕事ができること。雇用者側としては事前に働きぶりを見たうえで採用でき、アルバイト側も仕事の内容や職場が分かったうえで長期雇用に移行できるので、ミスマッチも減らせます。働く人と企業が素敵にマッチングする場になればいいなと思います。

オーマツ:タイミーの手数料(給料の30%)が高い、という声はありませんか?

小川:いただきますよ。でも直接雇用への切換えを前提にすれば、採用宣伝費に比べ割安です。加えて、通常アルバイトを採用するときに発生する雇用契約の締結・勤怠管理・給与計算・振込など労務関連のタスクを弊社がすべて代替するため、受け入れる際の手間が一切かかりません。

そこにかかる工数や人件費を考えると、タイミーを利用したほうが割安だと感じていただけています。

飲食業から物流、小売へシフトし売上げ回復

オーマツ:『がっちりマンデー‼︎』に登場していただいてまもなく新型コロナウイルスの流行がありました。どんな変化がありましたか?

小川:案件が大きく変わりました。コロナ前のクライアントは飲食業が中心でした。飲食の繁忙期は売上げの半数以上を頼っていました。現在は物流倉庫が中心です。

オーマツ:ほかにはコロナでどんな変化がありましたか?

小川:国や都の規制もあり、飲食業は都心のオフィス街から住宅街中心にシフトしている印象です。タイミーを利用すれば、雇用者側はアルバイトを雇うにしても実働した分だけ支払えばいい。店舗で人を抱える必要がありませんから人件費の負担軽減になります。いま飲食業界が厳しい状況だからこそ、良さを実感していただいているように思います。

オーマツ:9月には、物流施設大手のプロロジス、ミクシィはじめ13.4億円を資金調達したことを発表されました。東京、大阪、名古屋、福岡にすでにある支社に加えて広島県への本格参入するとのこと。その狙いと儲かりの勝算は?

小川:物流業界が成長しているので、全国のシェア獲得に注力しています。広島でもCM放送をスタートしています。いくら東京で流行っているサービスであっても、地方都市は地場の企業が強い。

地元でどれだけ知名度が高いかが重要です。全国チェーンであれば、まずは主要都市のある本社でサービスを利用していただいて実績をつくり、地方でもご利用いただけるようアプローチしています。

東海エリアに強い求人媒体と提携

オーマツ:8月には求人媒体「アルバイトタイムス」と業務提携されました。競合ともいえる相手と組んだワケは?

小川:話題にしていただき、アルバイトタイムスの株価がストップ高にもなり反響に驚いています。アルバイトタイムスは、東海エリアで有名な人材紹介会社で、タイミーがターゲットにする層とバッティングしています。

地場の企業の力が強く、参入に難しさを感じていたところ、アルバイトタイムス側もタイミーのような単発バイトへのシフトを検討されていたようです。とはいえ、サービスを新たに作るコストを懸念されていました。

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小川:お互いの利害が合致し、アルバイトタイムスのユーザー管理画面にタイミーのリンクを設ける形で提携しました。アルバイトタイムスの採用システムと連動させてマッチングさせたわけです。報酬はレベニューシェア方式です。

今回の事例をきっかけに業務提携のお誘いをほかの企業からいただくようにもなり、可能性を感じています。人材業界は大きいマーケットです。競合同士で潰し合うのではなく、付加価値を高め合っていきたいです。

オーマツ:コロナで大きく状況が動いたようですね。

小川:ずっと右肩上がりだった売上げが、コロナの影響で売上比率の8割を頼っていた飲食店の求人が激減し落込みました。辛かったです。ありがたいことにタイミーは創業以来売り上げを伸ばせていたことと、私が社会人としてどこかの企業に属したことがなかったことから、売上げが下がるという経験が初めてでした。

いまは組織を運営していくなら当たり前の経験をさせてもらったと前向きにとらえていますし、組織運営について再考する機会になりました。組織をモチベートする上で大切なのは、一時的な売上げよりもビジョンを深掘りすること。社員はビジョンに共感して集まってきてくれていると改めて感じました。

「豊か」な経験をシェア

オーマツ:タイミーのサービスについて、先に「大人のキッザニア」とおっしゃいました。一方で、ギグワークは「ネットで空き時間に単発仕事を請け負う」「安易に労働を請け負う」という雇用形態が貧困の入口となるビジネスと言う声もあります。タイミーも即日入金を採用されていますがどのように考えておられますか?

小川:サービス開始当初は、あえて即日入金を打ち出しました。「すぐお金が受け取れる」のはメリットが明確でニーズが大きいからです。

一方で、タイミー経由で飲食業での経験を積み、夢だった自分の飲食店を開店した方など、タイミーで働くことで人生が豊かになったお話をユーザーさんから伺う機会も増えてきております。今後はそういったユーザーさんの体験などの発信も精力的に行なっていきたいと考えています。

ギグワークから本業を変えていく

小川:また、私個人としては「ギグワークだけ」という働き方は推奨していません。本業にギグワークを加えていただくイメージです。タイミーが目指しているのは、ギグワークで新しい仕事を試して、本業を変えていくスタイルです。複数の業界で仕事ができるという意味でリスク分散にもなります。

オーマツ:これまでの派遣サービスとビジョンや方向性が違いますね。

小川代表

小川 嶺(おがわ・りょう)
タイミー代表取締役。1997年、東京生まれ。立教大学経営学部在学中。18歳で最初の事業をスタートし、大学2年のとき試着をするだけで割引になるサービスRecolleを登記するも一旦解散。大学3年にタイミーで再スタート。2018年8月に「Timee」をリリースし1年半でユーザー数100万人を超えた。9月16日時点の利用者数は135万人。2019年までに合計23億円もの資金調達に成功し、今年9月14日に追加で13.4億円の資金を調達した。その資金調達スピードにも注目が集まる。フォーブス・ジャパンが選ぶ次世代を担う「30UNDER30」に選出され「EL BORD特別賞」を受賞した。

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(▼)ここからの内容
☑ 日本の労働者不足は本当か?
☑ 「なぜ働くのか?」という原点回帰
☑ オンライン需要が時間の使い方を変えた
☑︎ 背伸びしすぎたスキル申告は通用しない
☑ 副業解禁の流れはもう抗えない
☑ 起業に生きた成長企業でのインターンシップ
☑ サイバーエージェントの「キラキラ」の背景
☑︎ 失敗から学んだこと
など

編集/コルクラボギルド(平山ゆりの、文・山田ももこ、デザイン・ペー)

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